大学生活

受験勉強は無意味?振り返るととても意味のある時間だったと思う理由

この記事は

・受験を控えている学生さん

・受験じゃなくともなにか打ち込んでいることがある人

・何の役に立つかわからないような勉強より、ビジネス書を読む方が意味があると思ってる人

・受験生を子供に持つ方

には参考になると思います。

 

こんにちは。

受験勉強頑張ってる人・頑張った人色々いると思いますが、楽しさより辛い気持ちの方が強かったって思ってる人の方が多いんじゃないでしょうか。

英語はまだしも歴史や数学なんて何の役に立つのかもわかりませんし、

「なんのために勉強してるんだろう………」

なんて考えがよぎり、勉強に対するモチベーションが保てません。

なのでこの記事は、大学院まで卒業して大学という制度にどっぷり浸かった僕がこれまでを振り返ってみて、勉強してよかったなと思う点を述べていきたいと思います。

勉強のやる気が全く起きない人がこの記事を読んで、モチベーションが上がるように書いていこうと思います。

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知識として無意味なものなど存在しない

1.1  知識は自分の価値観を作り上げます

「すぐ使える知識より、いつ役に立つかわからないような知識の方が将来の糧になる」

誰の言葉か忘れました(笑)

ですがこの言葉はとても本質的だと思います。

いわゆる自己啓発本のようなものに書かれていることはとてもわかりやすい内容が多く、すぐに実行しやすいものが多いです。

学校の授業なんかと比べてとても実践的のように感じますが、すぐに実践が効く知識というのは薄っぺらいものが多いのも事実。

例えばですが

僕はデザイン関係の仕事をしています。

どの分野のデザインの仕事でもすぐに使える知識として、

パソコンソフトの使い方やレイアウトの仕方、色の使い分け、流行、流行の分析などがあります。

自己啓発本のように行動論を説くものや自分のやる気を上げる本を読むこともあります

それらの知識は学んだらすぐに仕事に生かしやすく、それらを知ることは大事なことですがそれだけでいいデザインは作れません。

デザインとは人の生活を豊かにするもの。

なので人類の歴史や心理学、お金の流れや人のライフスタイルの変化など様々な知識を用いてアイデアを練り上げます。

その時は人や本から学んだことだけでなく、映画や演劇、文学、旅先で見てきたもの等あらゆる自分の経験がデザインの源になります。

当たり前ですが、仕事のために映画をみたり文学を読んだりしているわけではありません。

ですが結果として自分が触れてきた様々なものが、今の自分の価値観を作り上げ、それが仕事に生かされるのです。

歴史でも数学でも現代文でもそれらに触れ続ければ、いつか自分の価値観を作り上げます。

ただ参考書の知識を用いて淡々とこなす仕事ではなく、アイデアをだしたりするようなクリエイティブな職業では自分の価値観が解釈の幅を広げます。

クリエイティブな職業というとデザイナー限定のように感じますが、そんなことはありません。

政治家はただ経済や法律の知識に基づいて淡々と事務作業をこなしているのではなく、常にあらゆるトラブルに対して解決するためにアイデアを出します。

そのアイデアを生み出すのは自分が経験してきたものから作り上げられた価値観なのです。

サラリーマンでも同じことが言えます。

なので役に立つかどうか深く考えずに知らないことがあればまずは吸収することが大事です。

1.2  身に着けた知識が突然役に立つことも。

「点と点はつながる」

これはAppleの創始者・スティーブジョブズの有名な言葉です。

彼は若いころ西洋書道に感銘を受け、のめりこむようにその授業を聴いていたらしいですが、この経験がパソコンmacの美しいフォントを生み出す土台になりました。

macのパソコンはその美しいデザインで知名度を上げたといっても過言ではないため、彼が西洋書道を学んだ経験は、のちに世界を動かすきっかけになったのです。

ですが彼は将来macパソコンを作ることを見通して、西洋書道を学んだわけではありません。

好きなことにのめり込んでいった結果得た経験や知識がたまたま役にたっただけなのです。

先ほどの「1.1 知識は自分の価値観を作り上げます」のところでは、知識が集まることでその人の価値観が作られ、物事の解釈の幅が広がったり、アイデアの源になったりするということをいうことをお話ししましたが、知識がダイレクトに仕事の役に立つこともあるわけです。

そして役に立つ(知識が必要な)機会はいつ来るかわかりません。

そういう時がいつ来てもいいように、今のうちから色んなことを知っておくのはとても大事なことです。

これからの時代、ITの発展によって働き方が大きく変わっていくでしょう。

死ぬまで一つの会社に勤める時代から、一人が他分野の仕事を横断していく時代が来るといわれています。

今ある仕事が世の中から消え、新しい職種も生まれてくるでしょう。

つまりいつどんな仕事に就くことになるかなんてわからない時代が来るのです。

学べる機会があるときは思いっきり学びましょう。

これはなにも受験に必要な科目だけではなく、自分が興味をもったものはなんでものめり込んでみるといいと思います。

歴史を知れば自由な生活ができます

「英語や国語ってなんか役に立ちそうな気もするけど、歴史とか何のために学ぶの?」

って思う方もいると思います。

そういう方はこのように考えてみましょう。

歴史は人間の試みと反省の集積と。

なにか一生懸命に取り組んでいること、部活でも勉強でもいいです。

それらについて先輩からアドバイスを受けることもあるかと思いますが、このアドバイスというのは先輩の取り組んだ歴史を学んでいるわけです。

つまり歴史を学ぶことによって生きていくヒントが得れるわけですね。

また歴史を学ぶといい意味で常識に左右されなくなります。

というのもこの常識というのは、結局過去の人(その時代の権力者)がつくり上げていることに気付くから。

常識なんて所詮人工的に作られたものなので、科学的に正しい内容ではないものがほとんどなのです。

でもこの事実に気づけない人たちはいつまでも常識にとらわれたまま生活してます。

例えば

・一つの会社に勤めることが幸せ

・仕事はやりがいより安定性で選べ

・男性は働き、女性は家庭を守るのが良し

・テレビでの報道内容は正しい

などは今では当たり前とされている考え方ですが、これらが正しい考え方だという科学的理由はありません。

ただ少し前の時代に作られた価値観を疑わない人が多いから、今もその考え方が世の中に残っているだけです。

働き方に関しては先ほど多様化していくと述べた通り、終身雇用の時代は終わりかけています。

歴史を知ればサラリーマンという働き方なんて、長い人類史のなかでここ数十年だけのものなのに、まるで一つの会社にいることが絶対的な幸福であると信じて疑わない人がたくさんいます。

女性が家庭に収まるべきだという考え方も今の時代ではおかしいことです。

昔は食料を確保する手段が戦争であり、どうしても女性は一人では生きていくことができなかったので結婚して家庭に入ることが命をつなぐ唯一の手段でした。

男性は仕事で女性は主婦という考え方は、

戦国時代の価値観=男性は外で戦い女性は家で待機

というものが、ただ形を変えて残っているだけにすぎません。

ですが今の先進国では食料を手に入れる手段は武力抗争ではなく労働です。

力仕事を除けば、この労働における男女の適応能力はほぼ平等です。

女性は家庭に収まらずとも、食料を確保して生きていくことが可能な時代において、専用主婦が当たり前という考え方は時代に合ってません。

歴史をしればこのようなしょうもない常識にとらわれることなく、自分自身でものごとを考えていくことができます。

常識にとらわれないで生きていくとは自由に生きると同じことです。

今回は歴史を例えにお話ししましたが、数学でも理科でも少し応用すればいくらでも自分の役にたつ知識へと変えることができますよ。

孤独に努力した経験は必ずためになる

仕事をするときや家族を守るとき、夢に向かって走りつづけるときなど、これからの人生において必死に努力しなければいけない機会は沢山来ます。

そしてそのような努力すべき時というのは大変孤独です。

ですが受験勉強を死ぬほど頑張った経験があれば、絶対に次の困難も乗り切ることができます。

なので誰のためでもなく自分の人生のために、知識を得ることを楽しみながら勉強を頑張りましょう。

その努力は十年後には報われる時がきますよ。

受験に失敗しても、必ずその先の人生に役に立つはずです。

 

この記事が皆さんの役に立てば嬉しく思います。