ファッション

モヘアの特徴って何?モヘア素材を理解してメンズコーデのレベルを上げよう

モヘア 特徴

この記事は

・モヘア素材について知りたい方

・服の選び方を知りたい方

・お洒落なコーデができるようになりたい方

には参考になると思います。

 

こんにちは

皆さんは服を選ぶ際に素材を気にすることはありますか。

素材の視点から服を選べるようになるだけで、コーデを組み合わせる幅が広がりますのでぜひ素材にも注目してみてください。

今回の記事ではニットやスーツによく使われる素材の一つであるモヘアについてお話していきます。

モヘアのニットって見た目がボリューミーでフワフワしていて、メンズがモヘアのニットを着るとそれだけで印象が大きく変わります。

そんなモヘア素材のメリット・デメリットや手入れの仕方をシェアしていきますのでぜひ最後までご覧ください。

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モヘアとはどんな素材なの?

モヘアって言われてもなんの動物かわからないですよね。

フワフワした生地のニットをモヘアと思っている人もいるかもしれませんが、実はアンゴラヤギという動物の毛です。

アンゴラヤギは家畜化されており、その毛はトルコやアルゼンチン、アメリカ、南アフリカで収穫されています。

一頭から一年間に採れる量は4から5キロほどと希少価値の高い素材になります。

サンローラン モヘア ニット

こちらは僕が所有しているサンローランのニット。

独特のフワフワした毛並みがあります。

モヘアは高級素材で上品な光沢感がある

モヘアは希少性とその見た目の美しさから、高級な素材に分類されます。

カシミヤほどの艶はありませんが、自然で上品な光沢感とハリがあります。

モヘア ニット 艶先程のサンローランのニットの生地を拡大してみると、上品な艶が確認できます

 

またモヘアといってもひとくくりにすることはできず、細かくグレードわけがされており、その中でも生後一年未満のアンゴラヤギからとれるキッドモヘアはとても高級な素材として扱われています。

高い素材のため、メゾンと呼ばれるハイブランドを探せばモヘア素材のニットやスーツはすぐに見つけることはできますが、もう少し安価な価格帯のブランドでもモヘア素材を扱うブランドやスーツ店はあります。(それでも高価ですが)

服好きが好きな人によく好まれるブランドにオーラリーがありますが、オーラリーはキッドモヘアのニットをよく出してますね。

モヘアは割と昔から使われていた素材なので、古着屋さんを探すとヴィンテージのモヘアニットに出会えるかもしれません。

モヘアは毛玉ができにくい素材

モヘアは直毛のため、非常に毛玉ができにくい素材です。

またモヘアは毛の表面にあるキューティクルと呼ばれるものが、きめ細かくなめらかなことも毛玉ができにくい要因です。

毛玉のできにくさはアルパカに匹敵するといわれています。

モヘアはチクチクする?

モヘア=チクチクすると聞いたことがあるかもしれません。

実際モヘアは獣毛の中でもチクチクしやすい部類に入ります

理由としてはモヘアの毛自体はなめらかではあるものの、他の素材より太くて固いことと直毛なことが原因です。

チクチクを避けるためには、できるだけモヘアの混紡率が30%以下のもの、もしくはキッドモヘアが使われているものを選びましょう。

モヘアが30%も入っていれば、モヘアのいいところは十分に取り入れることができます。

補足すると、毛自体は固いがなめらかな表面をしているため、スーツなどであれば生地の織り方でチクチク感がないものもあります。

ニットは毛の先端が肌に当たるのでどうしてもチクチク感を軽減できないんですよね。

モヘアは暖かい素材?

見た目の印象から暖かいイメージのあるモヘアですが、素材そのものは他の動物の毛であるカシミヤやアルパカと比べて保温性は少ないです。

しかしモヘアは基本的にウールなどの他の素材と混紡され、またその特有の毛足の長さから、出来上がるニットは自然と厚みがでるため、結果として保温性のあるニットになります。(生地の織り方で保温性は確保できるということ)

基本的には通気性のある素材なので、スーツであれば春夏向けのものが多いです。

補足で述べると、コットンなどの植物性繊維やアクリルなどの化学繊維よりは保温性はあります。

モヘアのスーツは夏に最適

先程述べたようにモヘア素材は通気性が高いので、春夏のスーツに最適です。

また素材が固くシャリ感を多少感じられるため、同じ春夏スーツ素材で用いられる麻に似ています。

ですがモヘアはとても光沢があり、色に深みが出るので、麻のジャケットやパンツよりはるかに高級感がでます。

シャリ感のあるさわやかな生地感ではありますが、織り方だったりや敏感肌の人にとってはモヘアのスーツはチクチク感があることもあります。

ウールとモヘアの違い

ウールもモヘアもそれぞれランクがありますので、一概に優越をつけることはできませんが、一般的な品質のウールとモヘアを比較していこうと思います。

モヘアがアンゴラヤギなのに対して、ウールは羊の毛を指します。

7.1 毛糸の細さ

モヘアの太さは

キッドモヘアで24-30ミクロン

アダルトモヘアで40ミクロンになります。

ウール毛の細さはウールは16ミクロン-40ミクロン幅がありますが、一般的な高級ウールであるメリノウールで23ミクロンです。

このことから、モヘアの方が細い傾向にありますね。

毛糸の太さはチクチク感に影響してくるので、覚えておきましょう。

7.2 保温性

保温性は作られる洋服の厚みで変わってきますが、基本的にはモヘア素材よりもウール素材の方が保温性があり暖かいです。

モヘアが直毛なのに対して、ウールの毛は縮れてるため熱をため込みやすい性質をもっています。

7.3 毛玉のできにくさ

先程も述べた通りモヘアは毛玉ができにくい素材であり、ウールよりも毛玉ができません。

これもモヘアが直毛、ウールが縮れ毛であることが要因です。

ウールのニットの毛玉が気になるという方はモヘアのニットを探してみてはどうでしょうか。

モヘアの手入れの仕方

モヘア 手入れ

モヘアに限らず獣毛は水洗いすると縮みやすいので、洗濯機を使っての洗濯は避けましょう。

クリーニングに出すのが一番ですが、ドライクリーニングでもモヘアがもつ油分が抜けてしまう恐れがありますので、衣替えの時期か目立つ汚れが付いた時だけクリーニングに出すようにしましょう。

2・3回着用したらブラッシングする癖を付ければ汚れを防げるだけでなく、毛並みも整えることができるため、洋服が長持ちします。

高級クリーニング屋さんはドライではなく水洗いで縮みを防ぎながら洗ってくれますので、財布に余裕があれば高級クリーニング屋を探してみてもいいかもしれません。

モヘアのニットの場合は基本的には畳んで収納するのが望ましいです。

ハンガーにかけたい場合は、薄いハンガーではなく肩の部分に厚みのあるハンガーを使いましょう。

正しい手入れを行えば、モヘア素材の服は長持ちしますよ。

 

いかがだったでしょうか。

この記事が皆さんの役に立てれば嬉しく思います。