この記事は
・SSDの購入を検討しているが、どれを買えばいいのかわからない人
・SSDの専門用語が多すぎて、理解が難しいと感じている方
には参考になると思います。
こんにちは
今使っているパソコンの速度や容量を上げたい人にとって、SSD(もしくはHDD)を買い替えることはとても有効な手段です。
しかしSSDを選ぶにあたって色々調べてみると、専門用語がたくさん出てきたりして、理解しづらいですよね…….
SSDの種類は主に大きさ(接続端子規格)とインターフェース規格で分けることができます。
この記事では後者のインターフェース規格についてわかりやすく述べていきます。
インターフェース規格はSSDの速度にもダイレクトに関連するものなので、しっかり理解しましょう。
SSDの大きさについては別記事で書いていきます。
インターフェースとはなにか
まずはこちらの画像を見てください。
これはSSDの種類を簡単に分類したものです。
先ほど述べたSSDの大きさとは、M.2・mSATA・2.5インチなどの大きさのこと。
対してインターフェースとは赤文字で書かれている接続方法のこと。
主にPCIeとSATAの2種類にわけることができます。
インターフェースは日本語にすると境界面。
つまりパソコン(マザーボード)とSSDが接続する接着面のことで、その接着面がどのような形式になるかでパソコンの速度が変わってきます。
SATA Expressと呼ばれるもの(あまり出回ってない)や外付けSSDのUSB端子もインターフェースの一種ですが、この記事では省略します。
インターフェース規格の種類
2.1 SATA接続
SSDを直接パソコンに付けるPCIeと異なり、ケーブルを使ってパソコンと接続します。
SATA接続にはSATA, SATAⅡ, SATAⅢの三種類があり、見た目はほとんど変わらないですが速度が変わってきます。
最大速度は
・SATAは150MB/s(1.5Gbps)
・SATAⅡは300MB/s (3Gbps)
・SATAⅢは600MB/s(6Gbps)
という速度になります。
難しいことは考えずに、SATAⅢはSATAⅡの二倍、SATAの四倍と数字だけを見とけばOK
基本的にSSDはSATAⅢと考えて大丈夫です。(SATAやSATAⅡはHDDで使われる。)
ちなみにSATA接続のSSDやHDDをパソコンとつなぐためのケーブルもSATAⅡやSATAⅢとそれぞれ分かれていますが、SATAⅡとSATAⅢは互換性があるのであまり気にしなくてよいです。
SSDを買う際にはパッケージに「SATAⅢ」もしくは「〇〇MB/s」と記入されてますので確認してみましょう。
こちらは昔買ったSSDのパッケージ(箱ボロボロですいません。。。。)
530MB/sという速度が記載されています。
またSSDやHDD本体にもSATAの種類は記載されています。
こちらも昔使っていたHDD(左)とSSD(右)
赤線で囲ったところに速度が記載されており、これらがSATAⅢ接続のものだとわかります。
2.2 PCIe接続
近年SATA接続のSSDと並んで出回っている規格がこのPCIe SSDになります。
SATAはケーブルを用いてパソコンと接続しますが、PCIeではケーブルを使わずにパソコンのマザーボードと呼ばれるところに直接付けるため、見た目がコンパクト。
ケーブルを介さないため速度もかなり速くなりますが、その分値段も高くなります。
PCIeは世代によってPCIe2やPCIe3・PCIe4と区別されており、それらもそれぞれにPCIe3×4 ・PCIe3×8といった具合に細かく区切られています。
このPCIe A×BのうちAは世代を表し、Bはレーンと呼ばれるSSD中に組み込まれたパーツの数を表しており、両方の数字が高いほど性能は上がります。
2019年から登場したPCIe4は超高速とのことですが、僕自身はまだ使用したことはありません。
ちなみに2.5インチやM.2などSSDの大きさはいくつか種類がありますが、PCIe SSDはM.2のみになりますので購入の際にはM.2 SSDの中から探しましょう。
M.2でもPCIeではないものもありますので、しっかりパッケージを見るようにしましょう。
またこの画像のようにNVMeと書かれたパッケージがある場合、そのSSDはPCIeインターフェースと考えて大丈夫です。
NVMeについてはまた別記事に書きます。
結局どの規格のSSDを選んだらいいの?
SSDを選ぶ際に多くの人が一番気になる項目は速度だと思います
なので規格別に速度をまとめてみました。
メーカーや使用環境で速度は異なるため、あくまで参考程度ですが。
ここで注意してほしいのが、HDDとSATA SSDでは400MB/sしか速度に違いはありませんが、SATA SSDとPCIe 3×4 では3400MB/sもの違いがあること。(PCIe4×4は使用したことないのでわかりません)
しかし数値的な速度ではこのような違いですが、体感的にはHDDからSATA SSDへの変更時のほうが速度は上がったように感じます。
主観ではありますが、周りにも同じような意見の方は多いです。
おそらく約400MB/sを超えると、作業ストレスは一気に軽減される速度へ突入されるってことでしょうか。
この記事を書いているパソコンのSSDはPCIe3×4を使用してますが、SATA SSDを使用していた時も作業にストレスをを感じたことはあまりなかったです(CG制作時)
それに対して、価格面はHDD-SATA SSD間よりもSATA SSD-PCIe SSDの間のほうが開きが大きいです。
またPCIeは高速になるぶん、冷却対策をしないと熱を持ちやすく劣化が早まります。
このことをまとめると
仕事として、クリエイティブなソフトを同時に立ち上げて作業をする方以外は、SATA SSDでも十分ストレスなく作業ができると思います。
・PCIeは高速だが価格が高く、熱を持ちやすい
・数値的にはSATA SSDからPCIe SSDへ変更する方が、HDDからSATA SSDへ変更するより速度の差が大きい
・体感的にはHDDからSATA SSDへ変更する方が、SATA SSDからPCIe SSDへ変更するより速度の差が大きい
・動画ソフトを中心にいくつものデザイン系ソフトを同時に立ち上げて仕事をする方はPCIe SSDを
・それ以外の方はSATA SSDにしてメモリやディスプレイ、マウス等の他の場所にお金を使う
この記事がみなさんの参考になれば嬉しく思います。