この記事は
・ニットに毛玉が沢山できて困っている人
・毛玉の防ぎ方を知りたい
・お気に入りの服を長く愛用していきたい人
には参考になると思います。
こんにちは。
着るだけで綺麗目なコーディネートを作ることができるニットアイテム。
マフラーやセーターなど誰もが一着は持っていると思いますが、毛玉が気になって着用する機会が減っている人もいるのではないでしょうか。
毛玉は一度発生すると取り除くのがめんどくさいですよね。
毛玉の原因がわかれば、それを止める方法もわかるはず!
ということでこの記事ではどうして毛玉が発生するのか、どうすれば毛玉を防げるのかなど、ニットと毛玉に関する内容を皆さんにシェアしていこうと思います。
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ニットの毛玉ができる原因
1.1 毛玉の一番の原因は摩擦
着用や洗濯によって生地に摩擦が生じると、生地を構成する繊維が徐々に毛羽立ってきます。
この毛羽立った繊維が近くの繊維やほこりと絡み合いながら大きくなっていったものが毛玉になります。
素材は天然繊維と化学繊維に分けることができ、それぞれ毛玉が作られていくメカニズムは異なりますが、どちらも摩擦が毛玉を発生させるきっかけになるのは確かです。
そのため摩擦が起きやすい脇や袖の内側、肩(鞄を肩掛けする人)などに毛玉ができることが多いです。
1.2 動物繊維はキューティクルの構造
天然繊維はさらに動物繊維と植物繊維にわけることができます。
毛玉が出来にくいコットンやリネンなどの植物繊維に対して、ウールなどの動物繊維が毛玉が出来やすいのは繊維一本一本がキューティクルと呼ばれるうろこ状のもので覆われているから。
このキューティクルは滑らかなものではなく、うろこのように細分化され段状になっており、繊維が互いに絡まりやすい構造になっています。
摩擦によって毛羽立った繊維が、キューティクルの構造によってからまっていくことが、動物繊維が毛玉が出来やすい理由です。
またキューティクルは水に濡れるとより段状になり、他の繊維とより絡みやすいよう構造が開いていきます。
洗濯によって毛玉が出来るのは、摩擦が起こるだけでなくキューティクルが開くことで絡みやすくなるからなんです。
動物繊維が水洗い不可の表示が多いのはこのためです。
湿度が上がることによってもキューティクルは開くので、汗は毛玉の大敵になります。
1.3 化学繊維の場合は静電気
静電気はほこりや他の繊維を引き寄せるため、毛玉の原因になります。
天然繊維にも静電気は発生しますが、化繊はそれ以上に静電気を帯びやすいのでよりほこりが出来やすくなります。
静電気は乾燥した冬の時期によく発生するため、夏よりも冬場の方が圧倒的に毛玉が出来やすいです。
乾燥機も静電気を発生させる要因になるため、化繊のニットは乾燥機は避けた方がいいかもしれません。
ニットに毛玉が出来る前に予防しよう
毛玉を取るのはめんどくさいし、自分でやると記事を傷める恐れがあります。
なのでそもそも毛玉を発生させないように意識しましょう。
2.1 洗濯機・乾燥機の使用は控えよう
動物繊維のニットの水洗いは控え、どの繊維のニットでも乾燥機をかけるのは控えることをオススメします。
洗濯機・乾燥機ともに衣服に摩擦を与えてるだけでなく、洗濯は動物繊維のキューティクルを開かせ、乾燥機は静電気の発生の要因になるため、毛玉が増えてしまいます。
家で洗うのではなく、クリーニングに出すだけで毛玉はかなり減ると思います。
どうしても家で洗いたいときは、ニットを裏返し洗濯ネットに入れて、中性洗剤を使って洗いましょう。
乾かすときは乾燥機は使わずに外干しすればOKです。
2.2 ブラッシングを習慣づけしよう
ニットを着用したら、そのたびにブラッシングをするようにしましょう。
ブラッシングをすることにより毛羽立った繊維を寝かせ、毛玉の原因になるほこりを取り除くことができます。
毛玉になりかけの絡み合った繊維同士をほどく役割もあります。
汗をかいた日は繊維のキューティクルが開いて毛玉が出来やすくなっているので、ブラッシングは忘れないようにしましょう。
毎日のブラッシングは、柔らかい馬毛ブラシの使用をオススメします。
少しめんどくさく感じるかもしれませんが、習慣にすればなんてことありません。
2.3 連続しての着用は避けよう
先程も述べた通り、湿気は毛玉の大敵です。
連日同じニットを着用すると湿気が溜まっていきます。
特に冬場はセーターをコートのインナーにすることが多いので蒸れやすくなります。
間隔を開けて着ることで湿気を逃すことができるので、毎日同じニットを着るのは避けましょう。
ニットの毛玉は素材によってできやすさが違う?
ニットの素材にこだわるだけで、大幅に毛玉を減らすことができます。
先述通り、動物繊維や化繊は毛玉が出来やすく植物繊維は毛玉が出来にくいです。
また動物繊維の中でも毛玉が出来やすいものとそうではないものがあります。
ニットで毛玉ができやすい素材って何?手持ちの服を長く着たいなら読んで損なしの記事でも解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
高いニットでも毛玉はできる?
残念ながらせっかく奮発して買った高いニットでも毛玉はできます。
高いニットを質が高いから高価になったニットと定義すると(ブランド料などには影響されずに)、
・使われている繊維が高級素材なニット
・手間暇かけて作られ、丈夫に編まれているニット
の2パターンに分けることができます。
前者の素材が高いから価格も高いニットの場合は、毛玉のできにくさと価格帯は連動しません。
高級なカシミヤよりもコットンのニットの方が毛玉はできにくいです。
ですが後者の作りが丁寧だから価格も高いニットは、毛玉のできにくさと価格帯はある程度比例します。
僕が以前愛用していた[アンデルセンアンデルセン]のニットは毛玉のできやすいウール素材でしたが、三年ほど使ってもほとんど毛玉はできませんでした。
もちろん衣服である以上はどんなに丁寧に作られた服でも毛玉はできますが、できにくいものもあるのは確かです。
ニットの毛玉ができてしまったときの取り方
どんなに気を付けていても、長年愛用したニットは毛玉が出来てしまいます。
この場合に避けるべきこととしては、毛玉を引っ張って取ろうとすること。
引っ張って毛玉が取れたとしても、生地が傷み、また同じ個所に毛玉が出来る確率が高いです。
自分で毛玉を取る場合の基本もブラッシング。
馬毛ブラシが柔らかい場合は、コシのある豚毛ブラシを使いましょう。
それでも毛玉が取れない場合は毛玉取り専用ツールを使うのも手です。
毛玉専用ツールは
・毛玉取りブラシ
・毛玉取り器
・セーターストーン
などがありますので、自分の好みに合わせて使ってみましょう。
コートやニットの毛玉の取り方とは?正しいやり方でお気に入りの服を長く着ようの記事で毛玉の取り方を詳細に解説してますので、こちらもあわせてご覧ください。
この記事が皆さんの役に立てれば嬉しく思います。