この記事は
・カシミヤ製品の特徴を知りたい人
・高いカシミヤ製品の購入を悩んでいる人
・カシミヤのデメリットを知りたい人
には参考になると思います。
こんにちは。
皆さんはカシミヤのコートやセーターやマフラーを着用したことはありますか。
カシミヤはあらゆる動物由来の素材の中でも特に高級素材とされています。
なのでカシミヤ製品が欲しいけど、高いので購入を躊躇してしまうという方も多いかと思います。
なのでこの記事ではメリット・デメリットも含めて、カシミヤの特徴を解説していきます。
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カシミヤはカシミヤヤギの毛
カシミヤはカシミヤヤギと呼ばれる動物の毛が原料になっています。
カシミヤヤギはネパールや中国やモンゴルなどの高い台地の寒暖の差が激しい場所に生息しています。
カシミヤヤギは寒い冬の時期になると寒さを凌ぐために産毛が生えてくるのですが、カシミヤはこの産毛のみを使用します。
この産毛の採取は手間がかかり、なおかつ一頭から少量しか採ることができないので価格が高くなります。
カシミヤの特徴
2.1 ウール以上に暖かい
カシミヤは動物繊維の中でも非常に暖かい素材です。
寒暖の差が厳しいところに生息しているカシミヤヤギの毛だからこその性能といえます。
冬の定番素材であるウールよりも断然暖かいです。
2.2 厚手でも軽い
カシミヤのニットやコートはとにかく軽いです。
普段コットンやウールのコートを着ている方が、カシミヤのコートを着るとその軽さに驚くと思います。
一度この軽さからくる着心地を知ってしまうと、服選びの価値観が変わってきてしまうほどです。
2.3 滑らかな手触り
カシミヤの毛は動物繊維の中でもかなり細く、毛の表面のウロコ(キューティクル)が細かくて平坦なので、触り心地がとてもしっとりしていて気持ちいです。
適度な油分を含んでいるので、独特のヌメリ感があります。
2.4 高級感のある光沢感
キューティクルの構造と適度な油分により、カシミヤで織られた生地は独特の艶がでます。
写真では伝わりにくいですが、化繊素材では作れない絶妙な艶としっとりした気持ちいい肌ざわりがあります。
安っぽくない、ヌメリ感のある絶妙な艶になります。
カシミヤのデメリット
カシミヤは高級素材ではありますが、実はかなり繊細で耐久性が低い素材です。
その理由から耐久性を要求されるスーツのパンツなどでは、カシミヤ100%のものはかなり少ないです。
もちろんしっかり仕立てられているカシミヤ製品はすぐに破けるということはありませんが、濡れたりケアを怠ると風合いがなくなっていきます。
またドライクリーニングでもカシミヤの油分が抜けて風合いがなくなってしまうので、手持ちのカシミヤ製品をクリーニングに出すなら、高級クリーニングが頻繫のため維持費が高くなります。
ただカシミヤ洗いを得意とするクリーニング屋の中には、失われたカシミヤの風合いを蘇らせることができるところもあります。
逆にきちんとケアをすれば、長年愛用することも可能です。
カシミヤのグレード
4.1 カシミヤには1から9までの階級がある
カシミヤといってもグレードがあり、安いカシミヤから超高額なカシミヤまであります。
最高品質の1等級品から9等級品まで細かく分かれています。
高級なカシミヤになるほど毛が細くて長くなり、より滑らかな手触りになります。
4.2 カシミヤは色でも分けられる
カシミヤはホワイトカシミヤ、ブラウンカシミヤ、グレーカシミヤの3つに色で区分されます。
そしてその色ごとに1等級品から9等級品まで分けられます。
カシミヤの中でも特に高級とされているのがホワイトカシミヤと呼ばれるもので、ラグジュアリーブランドのカシミヤ製品などにはこのホワイトカシミヤが使われている場合が多いです。
元々が白いので脱色をせずに染めることができるので、毛が傷まずに済むんですよね。
ホワイトカシミヤの90%は中国の内モンゴル自治区に、東西にわたり海抜1500mから2000mに陰山山脈に生息しているカシミヤヤギから採られています。
もちろんブラウンカシミヤやグレーカシミヤでも高い等級のものは、素晴らしい風合いをしています。
4.3 カシミヤは信頼できるブランドから購入することをオススメします
どうせカシミヤを購入するなら、安いものではなくいいカシミヤを購入することをオススメします。
コットンやリネンやウールと違い、カシミヤの素晴らしさはグレードで決まってしまいます。(他の素材であれば安くてもその素材特有の特徴は味わえます)
最近では2万円台でカシミヤのコートが売られていたりもしますが、愛用していくと風合いや着心地の違いは大きく感じます。
安いからとグレードの低いカシミヤ製品を買うのであれば、数ヶ月服を買うのを我慢して良いものを買った方が満足度も違います。
仕立てがしっかりされていれば長く愛用もでき、マメにケアする気持ちもでてきます。
ただ一目見ただけではグレードの高いカシミヤかどうかはなかなか判別が付きにくく、タグにも「カシミヤ100%」としか表示がないので、どこでカシミヤを買えばいいのか難しいですよね。
なので初めてカシミヤを買うのであれば歴史あるブランドや知名度のあるブランド、ニット専業ブランドから購入することをオススメします。
そういったブランドはグレードの低いカシミヤを使うと、目の肥えた顧客から信頼を失いますので、質のいいカシミヤを実力のある紡績メーカーが糸にし、それを用いて作られたアイテムのみを扱います。
カシミヤの有名紡績メーカー
・カリアッジ社
・ロロ・ピアーナ社
・ビアジョリ社
なのでカシミヤに関しては最初はブランドで選ぶという買い方もありだと思います。
いかがだったでしょうか。
この記事が皆さんの役に立てれば嬉しく思います。